ゆるゆる復帰

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あれから二カ月たつ。魔女はいつの間にか去ったけれど、ずいぶんダメージを残していった。右膝に力が入らず、脛に今もしびれが残っている。階段の上り下りが、ややしんどい。

医師の勧めでMRI検査を受けた。わずかに1カ所、ヘルニアが見つかった。それが神経を刺激し、痛みやしびれを起こしているという。「ひと月、服薬で様子を見ましょう。それでもしびれが残るようなら削りましょうね」。研修医ふうのお姉さんはサラリと言った。それから3週間たつけれど.....。

しかし怖がってばかりいられるか。雑草の伸びは待ったなしだ。草刈り機のエンジンをかけ、恐る恐る担ぐ。長靴に皮手、麦わら帽子を被ると、身体がしゃんとする。踏ん張らずにすむ平らな所を1時間ほど刈った。いけるじゃないか。しかし無理は禁物。雨も降ってきそうだし、このくらいにしておこう。

というわけで、おっかなびっくりの現場復帰となりました。これから徐々にペースを上げていきます。

行きつけの整骨院の先生は、こう言ってくれました。
「少しずつ、少しずつ良くなっていきますよ。ヘルニアは、いつの間にかへこんだり、ポロッと取れたりすることもありますから」

当面は、その言葉に期待してみるか。 (ゆ)

by フジグリーン・メグ
スリノキネット

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# by megusurinoki-net | 2017-08-31 00:01 | メグスリノキ | Comments(0)  

魔女の一撃

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それは突然に来た。
注文のあった苗木2本をポットに採り、軽トラに乗せようとかがんだときだった。チクリ、と右の腰に来た。いつものことだと思ったが、痛みは俄に激しくなり、歩けなくなった。

今まで経験したことのない痛みだった。ぎっくり腰。「魔女の一撃」と言うらしい。
「3日は安静。硬い布団で横向きに寝てなさい」と医者に言われ、その後、ブロック注射を2度受けた。あれから3週間になるのに、まだよろよろ歩き。15分も歩くと尻や脛がしびれ、立っていられなくなる。

なんと情けないことだろう。この暑さで草はぼうぼう。草刈り機を回すどころか、草の生えている畑まで歩いて行くのさえおぼつかない。炎天下、独りつーちゃんが刈っているのに、何の手助けも出来ない。

痛みが引くまで、じっとしているしかないのが辛い。藤沢周平の文庫本はもう6冊目だ。相撲もよく観た。横綱白鵬の蹲踞の姿のなんと美しいことか。

普通に歩けること。普通に草刈りが出来ること。いつも通りに仕事をし、よく食べよく飲み、疲れれば深く眠り、気持ちよく朝を迎える。ただそれだけのことがなんと有り難く大切なことか。腰をやられて初めて分かりました。今回の、それが唯一の収穫。

魔女よ、もう許しておくれ。(ゆ)

 by フジグリーン・メグ
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# by megusurinoki-net | 2017-07-23 10:26 | コラム | Comments(0)  

萌芽の勢い

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梅雨真っ盛り、蒸し暑さ120%の日々。人間はうなだれていても、草木はいま成長の最盛期を迎えます。
メグスリノキの、この萌芽はどうでしょう。春先に芽吹いた芽が、3ヵ月でこの勢い。産毛を残しているものの、柔らかい葉を広げ空に向かって50㎝は伸びています。

萌芽。草木の芽のもえ出ること、と辞書にあります。新しい物事が起こり始めること、そのきざし、とも。まったくその通り。こんな勢いでなくてもいい、僕たちもあやかりたいものです。

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この時期、畑にはいろんなのがいます。たった一匹、巣作りに飛び回る真っ赤なスズメバチ。この辺りで「目回り」と嫌がられる藪っ蚊。アオダイショウ、ヤマカガシ、たまにマムシも。いろんなのがいていい、と言うしかありません。そんなのと折り合いをつけて、メグスリノキを育てるのが僕たちの仕事です。

せっかくの肥やしを雑草に吸われないようにと、今日もお春さんは除草作業に精を出します。苗木の中のお春さん、分かりますか? マムシには気をつけて。 (ゆ)

by フジグリーン・メグ
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# by megusurinoki-net | 2017-06-28 21:47 | メグスリノキ | Comments(0)  

発芽当たり年

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この春発芽したメグスリノキ1年生です。芽を出してからひと月たっているでしょうか。二枚葉を広げて、元気そうです。

これは播いた種ではありません。おそらく一昨年の晩秋、自然に落ちた種から発芽したもの。辺り一面、かなりの密度で芽を出しています。これほどの数で自然発芽するのは近年記憶にありません。

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発芽したばかりの苗の根は、まるでもやしのよう。20年来のベテラン、お春さんが慎重に掘り上げます。土を付けたまま、そっとポットに移し、その日のうちに苗床に移植してやります。

お春さんは半月も前から、発芽した苗を見つけては傍に目印の枝を立て、掘り上げる段取りを付けていました。午前中に掘り、午後は苗床に移植する。二人で2日がかりの仕事でした。乾燥しないよう、根元に落ち葉(これもメグスリノキ)を伏せてようやく終了。植え終わった苗床を振り返り、「見事だねぇ」とお春さんはつぶやきました。

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実生の苗木が育つ苗床です。1年生から3-4年生の幼木1200本ほどが育っています。周りはネットで囲ってあるので、イノシシにやられることはありません。さて秋までどれくらい大きくなるか、頼みますよ。 (ゆ)

by フジグリーン・メグ
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# by megusurinoki-net | 2017-05-13 21:58 | メグスリノキ | Comments(0)  

繚乱たり

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芽吹きです。朝日に光る繊毛の中から、今年最初の葉を開こうとしています。
メグスリノキの最も美しく厳かな瞬間、と言っていいかもしれません。

よーし今年も頑張ってみっかぁ。
そんな気持ちにさせられるのも、この芽吹きのおかげでしょうか。

今年は幼老問わず、木々の根元に肥やしを一杯やりました。この辺りで言う「恩肥やし」。木々は手を加えれば正直に返してくれます。

たまたまか、今年はいい芽吹きが撮れました。なんかいいことあるかなぁ。 (ゆ)

 by フジグリーン・メグ
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# by megusurinoki-net | 2017-04-17 00:05 | メグスリノキ | Comments(2)