金魚湯おきん

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自宅から歩いて2-3分のところに、古い銭湯がある。金魚湯という。確か小学生の頃入った記憶があるので、半世紀を超えてなお続いている。今では懐かしい昭和の佇まい。それでも昼間から、風呂好きの常連が一人二人と暖簾をくぐって行く。

くそ暑い休日の昼下がり、久しぶりに金魚湯に行った。低い番台と木造りの脱衣場、大きな着替え篭。大鏡の向こうから聞こえてくるのはおばさんたちのデカい声。背に観音様を入れた兄さんもいて、そんな昔と変わらぬ風情になんだか嬉しくなった。

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湯は熱い。熱い湯に、うーっと唸りながら浸かる。ふと見ると、湯舟のわきには河童の若い女の石像。一目、胸の盛り上がりで若いと分かる。見上げていると、目の前の河童がこんなことを言った、とそんな気がした。

「風呂はつま先からへえるもんでござんす。波立てちゃあ、周りに迷惑がかかります。やせ我慢してぢっとへえって、来し方行く末を考える。それが熱い湯に浸かる作法でござんす」

なあるほど、これから河童姉御を「金魚湯おきん」と呼ばせてもらおう。
大汗をかき、さっぱりして通りに出る。おきん、また来るぜ。 (ゆ)

 by フジグリーン・メグ
スリノキネット

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# by megusurinoki-net | 2016-08-29 16:13 | コラム | Comments(0)  

あめ薬師縁日

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埼玉県秩父市に来ました。日本百観音秩父札所十三番・慈眼寺。古来、目の守り本尊として有名で「め」と書かれた絵馬が奉納されています。本堂脇には樹齢40年を超えるメグスリノキが、お参りする人々を迎えるように枝を伸ばしています。

7月8日は年に一度の「あめ薬師縁日」。無病息災を願う大勢の市民が境内を訪れました。目の健康に御利益があるという薬師如来を産詣する縁日で、明治末期から伝わるといいます。夕方になると、本堂前には老若男女の長い列。お賽銭を入れたり「め」の絵馬を掲げたりして、静かに両手を合わせます。

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この日はメグスリノキエキスが入った「ぶっかき飴」が、凄い勢いで売れていきます。少しでも目が良くなるように、ということでしょうか。そうです、なにせ伝説の薬木・目薬の木のエキス入りですから。

目の守り本尊とメグスリノキのぶっかき飴。この「あめ薬師縁日」が地域の人々に支えられ、ずずずーっと盛り上がっていきますように。 (ゆ)

 by フジグリーン・メグ
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# by megusurinoki-net | 2016-07-11 09:27 | メグスリノキ | Comments(0)  

今年の種は?

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梅雨の晴れ間。ふと見上げると種がたわわになっています。
これまでの経験からすると、あまり喜ばしいことではありません。なぜなら、雌雄にかかわらずメグスリノキは虫に食われて弱ってくると、どうも種をつけるのです。実際、種がなると勢いが悪くなり1-2年後に枯れてしまうことが多いのです。小生たちには、種は危険信号でした。

ですが、この木は威勢がよく、葉の色も大きさも勢いもよさそう。根元を見ても虫に食われている形跡はありません。じつに堂々として見えます。ひょっとして雌木かもしれません。

とすればこの種が熟す頃合いを見て取り蒔きすれば、来春はびっしり発芽したりして。これは楽しみが一つ出来たぞ。

本来なら、種はそんなには採れないはずです。標高の高い山ではゴマダラカミキリは生息できず、従ってこんなに種はならず、簡単に見たり採れたりはしません。種は、見つけることさえ貴重だったのです。

ところが今は、種が危険信号とは。なんだか複雑な気持ちです。 (ゆ)

by フジグリーン・メグ
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# by megusurinoki-net | 2016-06-29 15:04 | メグスリノキ | Comments(0)  

吹き出す新芽

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この春移植したメグスリノキの幼木。新芽が朝露に濡れています。朝日を受けて、雫をたたえた産毛が光って見えます。

もう6月になるというのに、まだ新しい芽が吹き出すのは勢いのある証しです。肥しをたっぷりあげたせいか、小さいながらも緑濃い葉を広げて、しっかり水滴を受けとめています。

こういうのを見ると、なんだか元気が出ます。精一杯大きくなろうとしてんだなぁ。天敵のあいつ(ゴマダラカミキリ)から守ってやんなくちゃなぁ。
 
さあて今年も草刈り、虫取りに励むとするか。もっとも今年は春から雑草も勢い良くて、ゴールデンウィークはずっと草刈りだった。梅雨入りを前にまたもや草刈正雄状態で、男っぷりが上がってしょうがねえや。 (ゆ)

by フジグリーン・メグ
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# by megusurinoki-net | 2016-05-30 15:36 | メグスリノキ | Comments(0)  

一石三鳥

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去年発芽した幼木(2年生)の植え替えがようやく終了、1200本ほどの幼いメグスリノキが一斉に新芽を開いています。肥やしもたっぷりもらって、これからどんどん大きくなります。

植え替えの最後の仕事がチップ蒔きです。つーちゃんと春恵さんが開き始めた葉を傷めないよう、そっと、たっぷり蒔いていきます(上写真)。今年は杜仲、ハンカチの木、エンジュの枝をチップにして軽トラ3台分になりました。

この作業は苗木の成長には欠かせないものです。チップを蒔くことで雑草の繁茂を防ぎ(除草)、雨を受けて湿度を保ち(保湿)、土に還って肥料になる(施肥)。一石三鳥のすぐれもの、と胸を張れます。

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お昼、母の住む家に寄ると、庭先に見事なボタンが一輪。独り眺めているのがもったいなくて撮りました。

   立てば芍薬座れば牡丹 歩く姿は〇〇〇.....

女学生の頃の母がこう囁かれたか、どうか。認知症がやや進みましたが、今日は母の90歳の誕生日。フランス料理にでも連れてってやるか。 (ゆ)

by フジグリーン・メグ
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# by megusurinoki-net | 2016-04-25 17:13 | メグスリノキ | Comments(0)