洗浄
2011年 10月 08日
伐採したメグスリノキの表面を高圧洗浄機で洗浄しています。吹きかける瞬間、反動で体がよろけるほどの水圧がかかります。樹皮の紋様、コケや雨土の汚れがまたたく間にそげ落ちていきます。
推定4トン、この作業にまる2日かかりました。
こんな余計な手間をかけなければならないのも原発事故のせいです。洗浄後、セシウム、ヨウ素を検査し「検出せず」の分析成績書を付けて、初めて出荷が許可されます。幸い、栃木市周辺は線量が低いので、洗い落せば「検出せず」のレベルまで下がるのですが......
いつまで、この洗浄を続けないといけないのでしょう。公認の放射能検査機関は、今では20ベクレル以下であれば「不検出」の分析結果を出すのだそうです。19.9でも0でも不検出、というのも納得がいきません。
洗浄後のメグスリノキを撮りました(下写真)。今まで見てきたメグスリノキとは別物のようです。もともとはこんなきれいな木肌だったのか。いや違います。長い歳月を経て紋様が刻まれ、自然の厳しさをくぐりぬけて、この木独特の顔が出来たんですから、高圧洗浄で紋様まで洗い落としてしまうことに違和感を覚えます。
なんか、かわいそうなことしたなぁ。 (Yu)
by フジグリーン・メグ
スリノキネット
by megusurinoki-net | 2011-10-08 15:34 | メグスリノキ