巣立ち前
2018年 07月 29日
今年も会社の玄関先にツバメが巣を作った。人が出入りするだけで外敵が来ないからか、営巣にはいい所なんだろうか。と思っていたら、もう雛が顔を出しているじゃないか。5羽はいるぞ。
モルタルの壁だから相当暑いだろうに。昼間は40℃前後になるはずだ。そんな中、生きてんだか昼寝してるんだか、よく分からない。水も飲めずに、親鳥が運んでくる餌だけで頑張っているのがえらい。
おっと、近くで見ると元気そうじゃないか。つぶらな瞳が、どこかのマスコットみたい。そんな狭い所は暑くて窮屈で大変だろう。
と見ていると、一羽の雛がこちらに尾を向けて糞をした。それは見事に小生の足下に落ちた。ははぁ、衛生観念は本能で身に付けているのか。巣の中で糞だらけじゃたまらんもんな。
いきなり雛たちが一斉に大口を開けた。すると親鳥がやって来て、一番ちっちゃい雛にパクリと獲物をやって飛び去った。ほんの数秒のことだった。
ツバメは生きている限り、次の年もほとんど同じ所に戻って営巣するという。昔からツバメが巣を作ると火事にならない、子宝に恵まれる、店が繁盛する、と言うらしい。とすると、ツバメは人の暮らしに最も近しい渡り鳥かも。
この雛たちが無事に巣立つよう見守ろう。来年の夏にはまたここに来て子育てをするのかな。そんときは君たちにカメラを向けてたおじさんを覚えていてくれたら嬉しいな。
ひとはむかしむかし鳥だったのかもしれないね.....♪
お登紀さんの歌を口ずさみそうになっちまった。 (ゆ)
by megusurinoki-net | 2018-07-29 16:35 | イベント