Mくんへ

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残り10分からの、このような結末をだれが予想しただろうか。納得のいかない終わり方だったが、日頃の行いが良かったというしかない。

Mくん、決勝トーナメント進出おめでとう。声は出せなかったかもしれないが、きみは深夜あの病室で独り快哉を叫んだことだろう。

脳幹出血という重篤な病に倒れて4年。強い意志で三途の川から生還し、家族や周囲の支えで辛いリハビリに耐えるまでに回復した。

40年来のつき合いだから、きみのサッカー熱はいよいよ高まるばかりであることを僕は知っている。院長やナースさんも分かっているから、特別に日本戦だけは観戦が許可されているらしい。

大迫、乾、吉田や酒井、岡ちゃんや本田、香川、柴崎....監督、コーチングスタッフが訳の分からないままベスト16に滑り込んだ瞬間、きみと同じ空気を吸い、きみと固く握手が出来れば最高だった。

Mくん。これできみも大いなる元気をつけたことだろう。妻のY子さんからは「楽しみが続いてうれしいです!」のメールも届いている。

グループHで最も強いとみられていたセネガルとの試合後、オシムが寄せた言葉を伝えよう。
「日本よ、見事だ。このようなエネルギー溢れるサッカーを見たとき、チームスピリットに触れたとき、私は大きな幸福を感じる。.....ソファーから動くこともままならないのだが、幸いにも頭だけは健在だ。そして、今回の日本のような素晴らしいサッカーが、私に活力を与えてくれる」

Mくん。楽しみはまだ続いている。初の8強に向かうベルギー戦。勇猛果敢に走り勝ち、強者に一泡二泡吹かせ、世界を驚かせよう。

 かにかくに
 ワールドカップの楽しさよ
 友と酔ひしれ
 いふこともなし  (ゆ)

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スリノキネット</a>

 

 



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# by megusurinoki-net | 2018-06-30 14:37 | コラム | Comments(0)  

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なんとまあ威勢のいい葉っぱ。こっちに向かって飛び出してきそうな勢いです。これから梅雨が終わる2カ月間は、木々が最も成長する時期かもしれません。

この木を植えたのは確か7-8年前。1mちょっとの幼木だったのが、もう3mを超えて幹もずいぶん太くなりました。樹齢はせいぜい12-13年。人に例えると入学式を終えたばかりの中学1年生といったところか。これからの6-7年が一番背の伸びる年頃です。

人はたいてい二十歳を過ぎると身長は伸びないけれど、木々は100年たっても成長を続けます。屋久島の縄文杉なんて推定樹齢4,000年、今も何らかの成長を続けているのでしょうか。それを思うと、木を育てています、なんて言うのが恥ずかしくなります。

でも、この葉っぱは僕たちが育てたものです。早春、発芽しているのを見つけては草にやられないうちにそっと移植し、苗場で2-3年養生します。肥しをたっぷりあげて、腰の高さほどに大きくなってからここに植えました。

メグスリノキの樹勢は葉を見れば分かります。元気いいのは緑濃く、大きく水平に広がり、先端はオレンジ色の幼い新芽が開いてつんつん空に向かって伸びている....そんなのを見ていると、木って正直だなあと思います。

「困ったときは助けてくれよ」と声をかければ、
「あいよ」と答えてくれそうな気がします。 (ゆ)

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# by megusurinoki-net | 2018-05-31 15:41 | メグスリノキ | Comments(0)  

控えめな花だけど

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これも開花というのでしょうか。メグスリノキの花です。梅やサクラ、コブシと比べたらなんとも地味で、よーく見ないと分かりません。うつむいて、ひっそりと。小さくて、色合いもご覧の通り、開き始めた葉に似て目立ちません。花言葉は「大切な思い出」。なんだか意味深だなあ。

この花には、どうしても散り際、はかなさのイメージが離れません。花をつけた木のほとんどは威勢がイマイチで、気がつくと数年後に枯れていました。花を見つけると、ああ枯れるなあと思ってしまうのです。事実、そうでした。

サクラのように春になれば見事に咲き誇り人を酔わせる、そんな花ではありません。ほとんどの人には咲いていることさえ気づかれず、花をつけるとああ枯れると思われる、そんな花でした。

なんと哀しい花....。どっこい、花はまことに地味だけど、この木は紅葉が素晴らしい。カエデ科の中でも一番といわれます。その上、樹皮や葉を煎じて飲めば眼精疲労や肝臓にいいというんですから、なかなかのもんです。

最初は地味だけど終わりは見事。この木と付き合ってよかったなと心底思える日は来るかもな。 (ゆ)
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# by megusurinoki-net | 2018-04-30 11:50 | メグスリノキ | Comments(0)  

天敵との闘い

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メグスリノキです。根元をよーくご覧ください。赤みがかった木屑のかたまりがお分かりでしょうか。天敵ゴマダラカミキリの糞と喰いカスです。この色合いからすると、比較的最近のもの。もう喰いはじめたかと思うとがっかりです。

カミキリムシは漢字で書くと「髪切り虫」。枝にたかってギリギリと樹皮を喰い進む成虫は、ヒトの髪さえ噛み切るといわれます。また成虫となって樹幹から飛び出すとき、鉄砲玉ほどの穴を作ることから、テッポウムシとも呼ばれています。

このオレンジがかった木屑を出すのは幼虫です。おそらく去年の6-7月頃産み付けられ孵化した幼虫が、すでに形成層から木質部に食い入っているのでしょう。この幼虫は羽化して成虫になるまで、およそ2年かかるといいます。その間ずっと喰われ続けるのですからたまりません。「一匹の虫が与える被害としては最大級の害虫」といわれるゆえんです。

この天敵とは20年来の闘いを強いられてきました。こいつらのために、年平均30-40本が枯死の憂き目にあってきました。じつに1,000本近い若木が犠牲になった勘定です。

根元に糞や木屑を見つけたら、とにかくやっつけなければなりません。この時期、お春さんは先の尖った火箸と針金で幼虫がたどった跡をほじくり、駆除に明け暮れる毎日です。全滅させることは不可能ですが、一匹でも多く駆除すれば被害はそれだけ少なくてすみます。なんと根気の要る仕事か。しかし怠るわけにいきません。

この害虫の天敵は、アカゲラやクマゲラといったキツツキ科の鳥だそうです。が、この辺りで見たことはありません。もっと深い森にいるのかな。メグスリノキのこの林に、巣を作ってくれないかなあ。(ゆ)

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# by megusurinoki-net | 2018-03-30 21:13 | メグスリノキ | Comments(0)  

きみはともだち

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メグスリノキの植え替えをするので、ユンボを畑に移動した。

「パワーショベル」「バックホー」なんて名称はあるけれど、みんな「ユンボ」と呼ぶ。その由来はフランスのメーカー(ユンボ社)の商品名にあるらしい。呼びやすいし、親しみがある。

もう20年来のつき合いだ。あちこち傷んでしまったけれど、それも積み重ねてきた仕事の勲章。こうして眺めると、年季が入ってなかなか貫禄があるじゃないか。

山の林道を広げるときは活躍してくれた。2t車が通れるようにと、岩盤混じりの斜面を削りながら進んだ。おかげでバケットの爪もずいぶん丸くなった。キャタピラが外れてしまったときは往生したなぁ。その頃からか、運転席にいて、両手の動くままにアームや車両が動いてくれるような感じがあった。そのときから、君と友だちになったんだ。

ナラやクヌギに追い込まれたメグスリノキ(樹齢20年)を掘り上げ、日当たりのいい所に植え替える。肥やしを伏せて土をかぶせる、つーちゃんの仕事ぶりがいい。風に吹かれて、木々も僕らもいい気分だ。これで食べていければ言うことなし、なんだけどな。 (ゆ)

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# by megusurinoki-net | 2018-02-28 19:51 | メグスリノキ | Comments(0)