苗木の注文を受けて、お春さんがポットに取っています。
母が住んでいた屋敷の東側を開墾し、この春から小さな苗場にしました。風通しが良く、日当たりも午前中だけで、幼い苗木が育つにはとてもいい環境です。それにイノシシの被害を心配しなくてすむのが何よりです。
今日は長崎県佐世保市のお客様からのご注文。小さな苗木はほとんどがネット注文ですが、北は北海道から南は九州・鹿児島まで、ここ10年ほどで相当な数の苗木をお届けしました。
カミキリムシや他の原因で残念ながら枯れてしまった木もあるでしょう。でも日本各地の野山やお庭でメグスリノキが元気に育ってくれていると思うと、それは嬉しい限りです。
種取り、種蒔き、発芽苗の移植、施肥、植え替え、夏の除草と防虫....毎年そんな作業を繰り返し、よくまあ育ててきたもんだと思います。懐具合は少しも楽にはならないけれど、メグスリノキを植えてみたいという人が増え、その名と効能、紅葉の美しさが少しでも知られていくよう、まだまだ頑張っていきますか。
この画像のような作業風景が変わらず続いていくように。 (ゆ)
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おまけの画像 ↓これを見てパッと分かる人は通です。そう、作りかけのスズメバチの巣。白く見える卵は動き出した幼虫。数日も経てば黃色スズメバチの成虫になるところでした。
あれがどうなっているか、ずっと気になっていました。
お盆前、畑の周りをきれいにしておこうと、大汗をかいて一人草刈り機を回しました。その翌日のこと、つーちゃんと根元に殺虫剤を散らしていたところ、近くでつーちゃんが大声で言ったのです。
「こらスズメバチだ」
急いで駆けていくと、ちょうど顔の高さの枝に、こぶし大の巣があったのです。周りの枝と同じ縞模様で、近寄って指をさされて見ないと分かりません。噴霧器で殺虫剤をかけると、2匹スズメバチが飛び出して来ます。
ちょうど軽トラに、6m手前からピンポイントで噴射出来るスズメバチ用のジェットスプレーがあったのでやっつけました。枝を切って落としてみると、真っ白な卵の中がまだ動いているのが見えます。巣の中も、僕たちの心も複雑でした。やっちまったか。でも、あのままだったらこっちがやばい。
きのう、あそこは自分が草刈り機で刈ったところだ。麦わら帽子をかぶり、ずっと下だけを見ていたから気付かなかっただけだったのか。もう少し奥まで刈っていたら、帽子に巣が触れて....!
いやいやヤバかった。ひと月前も雑草生い茂る斜面を刈っていたら、突然スズメバチが飛び出し、ほうほうの体で逃げた。お春さんが巣を見つけ、例のスプレーでやっつけた。それから2週間くらいか、あのお盆前の事態に遭遇した。
猛暑に次ぐ猛暑、スズメバチの活動はいよいよ活発である。どうか都市部でも油断禁物なり。